【成婚白書2024年】婚活を後押しする“ナッジ”とは?─行動経済学で読み解く現代の婚活迷子たち


題材が多く、なかなか成婚白書の最新版について触れる機会がなかったのですが、ここらで触れていきます。
まずは、白書の冒頭部に載っている「行動経済学」についてです。
https://www.ibjapan.jp/information/wp-content/uploads/2025/04/2024IBJseikon_hakusyo.pdf
○ 概要:婚活と行動経済学
2024成婚白書では、若者が婚活を先送りしてしまう背景に「行動経済学的バイアス」があると指摘されています。ナッジ(そっと後押しする働きかけ)が有効とされ、結婚相談所の仲人がその役割を担うべき存在として注目されています。
○ 解説:婚活における、行動経済学の重要性
本白書で紹介された行動経済学の知見では、「現在バイアス」「現状維持バイアス」「プロジェクションバイアス」など、意思決定のゆがみが婚活の先延ばしに影響しているとされます。例えば、仕事や趣味を優先して婚活を後回しにする、親との同居の心地よさから独立を先送りする、といった心理的傾向が挙げられています。これらは本人の意識だけでは克服が難しく、周囲からの“ナッジ”が行動変容に役立つとされます。かつては親族や地域社会がこの役割を担っていましたが、現代ではその代替として、仲人の「おせっかい力」が注目されています。
○ 婚活への考察
婚活現場では、理屈では「結婚したい」と思っているのに行動に移せない方が数多くいます。これは意志の弱さではなく、心理的なバイアスによる「迷い」であるケースが多いです。私たち婚活カウンセラーは、本人が自覚しづらい“婚期の迷い”を可視化し、小さな後押し=ナッジを通じて行動を促す役割が求められています。例えば「プロフィール写真を先に撮ってみませんか?」という一言が、その方にとっての最初の一歩になることもあります。この“おせっかい”を、信頼できる第三者から受けられる環境は、結婚相談所ならではの価値だと言えます。
○ まとめ
婚活が進まないのは「やる気がないから」ではなく、「行動のきっかけ」が欠けているだけかもしれません。行動経済学の視点からも、結婚相談所のカウンセラーが担う“ナッジ”の役割は非常に重要です。迷う気持ちをそっと後押ししてくれる存在がいるからこそ、一歩を踏み出す勇気が生まれます。
(追伸)
今日が、この先の人生で、一番成婚しやすい日です!
今日よりも若い日は有りませんからね。
#IBJ婚