今回も、成婚白書2024の中から、婚活で気になる箇所について、深堀りをしてみます。
https://www.ibjapan.jp/information/wp-content/uploads/2025/04/2024IBJseikon_hakusyo.pdf

○ 記事の概要：弁護士や介護職が高成婚率、職業ごとの差が明確に表れる婚活の実態とは

『成婚白書2024』によれば、男性の職業別成婚率で最も高かったのは弁護士で59.7％、次いで医師・歯科医師が53.2％、公認会計士・税理士が51.7％と続きました。さらに、会社員（大企業）が42.3％、公務員が41.6％と安定職が上位に並ぶ一方、経営者・会社役員は33.7％、自営業は25.4％にとどまり、収入が高くても将来の安定性が懸念される職種は評価が低い傾向にあります。
女性では、最も高かったのが介護・福祉職で36.9％、薬剤師34.2％、医師33.0％、公認会計士・税理士31.1％と、高学歴・専門職が目立ちます。看護師29.6％、会社員25.5％も一定の成婚率を保っていますが、家事手伝いは15.7％と大きく下がります。これらの結果から、男女ともに「職業の安定性や社会的信頼性」が婚活成功に強く影響することが明らかです。
加えて、共働き前提の価値観が広がる中、結婚相手に対する期待は「経済的に頼れる存在」であることにシフトしており、職業は信頼と安心の象徴として機能しています。成婚に近づくためには、自らの職業をいかに説明し、信頼感を伝えられるかが重要なポイントとなっています。このような傾向は今後さらに強まると考えられ、安定した職業や専門性のあるキャリアを持つことが、婚活においてより有利に働く時代が加速していくと考えられます。

○ 記事の考察：信頼性と将来性が婚活を左右する時代、職業は“見られている”

成婚白書2024における職業別成婚率のデータは、婚活市場において「安定性」や「信頼性」が極めて重要な評価軸であることを明確に示しています。特に男性では、弁護士や医師、公認会計士・税理士など、一般的に高収入かつ資格保有による社会的信頼性が担保された職業が、いずれも成婚率50％を超えており、婚活において極めて優位な立場にあることがわかります。一方、経営者や自営業といった高収入層であっても、成婚率は30％前後にとどまり、安定性の乏しさが選ばれにくさにつながっていると考えられます。
また、女性に関しても、かつては結婚後の専業主婦希望が多かった時代とは異なり、現代では介護職や薬剤師、医師といった自立した職業に就いている方の成婚率が高く、経済的に対等なパートナーを求める傾向が如実に表れています。特に女性においては、家庭との両立がしやすい医療・福祉系の職種が上位にあり、結婚後のライフスタイルも見据えた職業選びが影響していると見られます。
このように、職業による成婚率の差異は、単なる「収入の多さ」ではなく、将来設計のしやすさや、社会的な信頼感、ライフスタイルとの親和性といった複合的な要素によって生まれていると言えます。特に都市部を中心に、共働きを前提とした結婚観が浸透するなかで、互いの職業に対する理解や相互支援の意識が、結婚の意思決定に強く影響している現実が浮き彫りになりました。
職業は単なる肩書きではなく、婚活においては“信頼の証明書”とも言える存在です。このような視点から、職業情報は今後さらに重要性を増していくと考えられます。また、成婚を目指すうえでは、職業の魅力をどのように伝えるかという「情報開示の工夫」も大きな鍵になるといえるでしょう。たとえ不安定と見られがちな職業であっても、将来設計を丁寧に説明する姿勢が、信頼を高める重要なポイントになるのです。

○ 婚活の考察：職業は“魅せ方”がカギ、不利な仕事でも信頼を得る方法がある

成婚白書2024の職業別成婚率データを婚活の実践に活かすには、単に「人気職業かどうか」だけで判断するのではなく、自身の職業をどう見せるか、どう伝えるかが重要です。特に男性は、弁護士や医師など社会的に安定した職業の成婚率が高い一方、自営業や経営者は収入が多くても将来の見通しが不透明だと捉えられやすく、婚活では不利になることがあります。しかし、たとえ不安定と見られがちな職種でも、自分のビジョンや経営状況、リスク対策などをしっかりと説明できれば、安心感を与えることは可能です。
たとえばプロフィール文に「起業して5年目で毎年黒字。業界でも安定した受注があり、3年先までの見通しが立っています」など具体的な数字や背景を添えるだけで、印象は大きく変わります。職業の安定性が重視される今だからこそ、事実に基づいた説明力が求められています。
また女性においても、「家事手伝い」や「無職」といった表現ではなく、「現在は資格取得のために勉強中」「次の仕事の準備中」など、将来に向けた行動や意志を明確にすることで、成婚率の向上が期待できます。大切なのは、“今”の状態だけでなく、“これから”の自分をどう描いているかです。
婚活では職業そのものよりも、「信頼できる将来性を持った人物かどうか」が問われます。だからこそ、どのような仕事であっても、それを前向きに語れる人が成婚に近づきやすいのです。自信と誠実さをもって職業を語ることが、婚活成功の鍵になります。加えて、カウンセラーとの面談時にも、自分の職業の価値や役割を冷静に説明できることは、マッチング精度を高めるうえでも非常に有効です。日常的に仕事へ向き合う姿勢そのものが、相手への安心感につながるのです。こうした意識の積み重ねが、結果として出会いの質を引き上げ、成婚率の向上に直結していきます。

○ まとめ：職業は肩書きではなく“信頼”の表現、未来を語れるかが鍵になる

成婚白書2024に示された職業別の成婚率データは、婚活において「どのような職業に就いているか」が非常に大きな意味を持つことを再認識させてくれます。特に、弁護士や医師、公認会計士といった安定かつ信頼性の高い職業に就いている男性は成婚率が高く、女性では介護・福祉職や薬剤師など、生活や将来設計を支える能力が見える職種が上位にランクインしています。これは、結婚を通じて築く未来の生活において、パートナーの経済的基盤や信頼性が重視される傾向が強まっていることを示しています。
しかし、婚活における職業の役割はそれだけではありません。ただの肩書きや収入ではなく、それをどう伝え、どんな未来像を描けるかが重要です。自営業やフリーランスといった不安定とされがちな職業でも、ビジョンや安定性の根拠を示すことで信頼を得ることは可能ですし、職業の説明の仕方次第で印象は大きく変わります。
結婚は人生の共同経営とも言える選択です。その相手に「一緒に未来を築いていける」と思ってもらえるかどうかは、職業そのものではなく、誠実に伝える姿勢と、将来に対する責任感にかかっています。職業を通じて伝える“安心感”が、最終的な成婚の後押しになるのです。
さらに、結婚相談所を活用する際には、自身の職業についてしっかり話せるよう準備することも重要です。仲人やカウンセラーに正確な情報を共有することで、より相性の良いお相手とのマッチングが実現しやすくなります。

(追伸)
今日が、この先の人生で、一番成婚しやすい日です！
今日よりも若い日は有りませんからね。

#IBJ婚