【婚活・結婚・セックスレス】親密な関係を長続きさせるために知っておきたいこと


○ 結婚後に直面する“セックスレス”という現実
婚活を経て理想の相手と結ばれたものの、いざ結婚生活が始まると「スキンシップが減った」「夜の関係がなくなった」という悩みを抱える方は少なくありません。特に日本では、結婚後にセックスレスになる夫婦が多く、調査によれば<既婚者の約半数以上が1カ月以上性交渉がない状態>にあるといわれています。
婚活中には、外見や年収、価値観の一致などに注目が集まりやすいですが、「結婚後の親密な関係をどう保つか」という視点は、見落とされがちです。しかし、このテーマは夫婦生活を円満に保つ上で非常に重要な要素です。
○ なぜセックスレスは起こるのか?夫婦間に潜む“ズレ”
セックスレスの原因は、単なる性欲の差だけではありません。夫婦の間には、さまざまな“ズレ”が存在し、それが積み重なることで、気づかぬうちに関係性が疎遠になっていくのです。
代表的な要因として、以下のようなものが挙げられます。
・身体的な変化:出産後のホルモンバランス、加齢による性欲の変化、健康問題
・心理的な壁:羞恥心、気まずさ、過去の経験によるトラウマや抵抗感
・生活習慣の差:仕事の忙しさやストレス、育児や家事の負担による疲労
・性的価値観の違い:求める頻度やタイミング、スキンシップへの認識の差
さらに見落とされがちですが、もうひとつ重要な要因として「技術的な未熟さ」や「性に関する知識不足」があります。
日本では、性について学校や家庭で適切に教わる機会がほとんどなく、「正しいやり方」や「相手を気遣う方法」を学ばないまま大人になる方が多くいます。その結果、自信のなさや失敗体験から、行為自体を避けるようになり、セックスレスへと繋がってしまうケースもあります。
このような背景を踏まえると、「うまくできない」「相手に喜んでもらえているか不安」といった気持ちは決して特別なものではなく、多くの人が感じている“普通の悩み”です。
そこで近年では、夫婦間の性の悩みに対応する「セックスアドバイザー」や「カップルセラピスト」といった専門家の存在が注目されています。欧米ではすでに一般的であり、日本でも少しずつ相談のハードルが下がってきています。
大切なのは、「性に不安がある=恥ずかしいこと」ではなく、「より良い関係を築きたい」という前向きな姿勢です。自分たちだけで抱え込まず、必要に応じてプロの力を借りることも、関係を深める大切な選択肢のひとつと言えるでしょう。
○ 日本と欧米の考え方の違いにヒントがある
興味深いのが、日本と欧米の文化的な違いです。
日本では、性交渉というと「最後まで行うことが当然」とする考え方が根強く、スキンシップや愛情表現だけでは性の営みとして認識されないことが多いです。そのため、体調や年齢的な理由で“完遂”が難しくなると、それがそのままセックスレスに直結しやすくなります。
一方、欧米では「性交渉は挿入だけではない」と捉えられており、「抱きしめる・手をつなぐ・見つめ合う・キスをする」といった行為も、立派な性生活の一部と考えられています。愛情を伝える方法としてスキンシップを重視し、夫婦の関係を保つ手段として、無理に行為を完遂することにこだわらない文化があります。
このような背景から、欧米ではカップルカウンセリングやセックスセラピーなどの活用が一般的であり、オープンに悩みを共有する土壌が整っています。
○ 婚活中から意識したい“親密さ”の築き方
セックスレスは結婚後に起きる「夫婦の距離感」を象徴する現象とも言えます。だからこそ、婚活中から「この人と心地よい距離で触れ合えるか」「性に対する考え方にズレがないか」を意識することが重要です。
また、結婚相談所やカウンセラーとの面談では、直接的に話しづらい性の価値観についても、間接的な質問やコミュニケーションの雰囲気を通じて探ることが可能です。将来的に長く続くパートナーシップを考えるなら、こうした要素にも目を向けることをおすすめします。
セックスレスを防ぐには、「できる・できない」ではなく、「触れ合いたいと思える関係でい続けられるか」が鍵となります。年齢や体調の変化があっても、お互いを思いやる気持ちがあれば、形を変えながらも愛情を育むことは可能です。
次回は、実際に結婚後にセックスレスになったご夫婦の体験談と、そこから回復したプロセスを紹介します。婚活を真剣に考えている皆さまが、将来に向けた関係づくりの参考にしていただければ幸いです。
(追伸)
今日が、この先の人生で、一番成婚しやすい日です!
今日よりも若い日は有りませんからね。
#IBJ婚